水墨画展


スーパーリアルからコミックタッチまで、
幅広い作風で活躍されている、イラストレーター本田淳さん。
20代の頃から、お世話になりっぱなしです。

商業イラストの他に、水墨画画家としての顔を持つ本田氏の
個展に行って来ました。














とても素晴らしいので、ご本人の了解を得て、
作品をアップさせていただきます。



◎西新宿俯瞰図
正面から見るだけでなく、左右に移動して見ると
その立体感に驚かされます。
ビルとビルの間の道路の向こうが見えそうなのです。
ビルそのものも、まるでエンボス加工でも施したように
浮き上がって見えます。











◎古都遊歩
京都の町の、日常の一角を切り取った構図。
その持主を想像できてしまいそうな、立てかけられた自転車、
会話まで聞こえてきそうな、着物姿の女性達、
まるで、絵が生きているかのようです。













◎奥久滋の陽溜り
雪が降った翌日、良く晴れて燦々と降り注ぐ陽光。
水墨画らしい、のどかな風景画の中に、
直接は描かれてない太陽と、澄み切った空気を強く感じます。










◎ウシオーラセ
パワフル!
そして、質感の描き分けが秀逸です。
柔らかな草、少し固そうな、それでいてなめらかな牛の毛、
男性の着衣は、布の張りと厚みが上下で異なることまで見えてきます。











スミ一色で、ここまで表現できてしまう本田氏の画力に、
今更ながら、深く尊敬の念を抱くのでした。

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